体験記1:きっかけ

 元々視力回復には興味があって、遠くの緑を見るといいと言われては少しやってみて、こんなものかとやめていました。

 本気でやろうと思ったきっかけは2011年の東日本大震災です。

 震災の後に感じたことは、もし何かあったときに自分は無事に避難できるだろうか、起きたときにメガネが割れていたら、コンタクトがなくなったら生活できるのだろうかということ。

 試しに裸眼で外を歩いてみたら、晴れた昼間でかなり明るいはずなのに階段の段差が見えず、慌てて避難はとても無理だと悟りました。

 そこで、初めに考えたのはレーシック手術。かなり高額だし、当時はまだまだ始まったばかりで技術的な不安もあったけれど、意を決して受けることを決断しました。

 結果、検査を受けたところ、自分は角膜の組織が弱く、レーシック手術は受けることができませんでした。

 かなり落ち込みましたが、検査の帰り道に立ち寄った本屋で見つけたのが、視力回復トレーニングに関する本でした。

 もしトレーニングで戻るならそのほうがいいと思い、本を購入しました。

 その本は著者の方が運営する視力回復を行っているクリニックへの勧誘本のようなもので、本当に効果があるかよく分からない内容が載っていました。

 ただ、自分に残された道のように感じて、視力回復について調べることにしました。


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