◆きっかけは東日本大震災:裸眼では生活できない
元々視力回復には興味があって、遠くの緑を見るといいと聞いたら少しやってみて、3D画像が効くと聞いたら試してみてと、いろいろ試してはいましたが、どの方法もあまり効果が出ずに、こんなものかとやめていました。
そんな中で、本気で視力回復に挑戦しようと思ったきっかけは2011年の東日本大震災です。
幸いなことに震災による直接の被害はありませんでした。でも震災の後に感じたことは、コンビニなどで様々なものがなくなり、今あるものがいつでも当たり前にあるわけではないんだなと気付かされました。
そして、もし地震以外でも緊急事態になったときに自分は無事に避難できるだろうか、眼鏡が割れてしまったら、コンタクトがなくなったら生活できるのだろうかと考えるようになりました。
もしかしたら新しい眼鏡を作れないかもしれない、コンタクトも買えないかもしれない。それでも大丈夫か試しに裸眼で外を歩いてみたら、晴れた昼間でかなり明るいはずなのに階段などの段差が見えず、下に何かが落ちていても分からないなど、歩くのがとても危険でした。こんな状態で緊急時に避難なんてとても無理だと悟りました。
◆受けられなかったレーシックと本屋での出会い
そこで、眼鏡やコンタクトなしでも生活できるようにと、初めに考えたのはレーシック手術。かなり高額だし、当時はまだまだ始まったばかりで技術的な不安もあったけれど、意を決して受けることを決断しました。
覚悟を決めて受けに行ったものの、精密検査を受けたところ、自分は角膜の組織が弱く、レーシック手術は受けることができませんでした。
レーシックを受けると逆に視力が落ちてしまうかもとのことです。
何のための覚悟だったのだろうとかなり落ち込みました。そんな帰り道に立ち寄った本屋で見つけたのが、視力回復トレーニングに関する本でした。
パラパラと立ち読みしたところ、自宅で出来そうなことが多かったし、もしトレーニングで視力が戻るならそのほうがいいと思い、本を購入しました。
帰宅して、その本を読んだところ、前半はいろいろなトレーニング方法が載っていたんですが、後半は著者の方が運営する視力回復を行っているクリニックへの勧誘本のような内容でした。なんだ、ただの勧誘本かとちょっと落胆しましたが、とにかく載っていた方法を試してみることにしました、
〇小銭を天井から吊るして振り子のように揺らして、その小銭を見つめる。
→ 目が悪すぎて小銭が遠ざかると見えなくなり、目で追えない。
〇小銭を下に落として、その小銭を目で追う。
→ やっぱり小銭が見えなくなり、目で追えない。
〇片目で指を見つめ、指を近づけたり遠ざけたりする。
→ これは近い距離でできるので、ちゃんとトレーニングはできた。
→ ただ、1週間ほどやっても効果は感じない。
〇夜空を見上げる。
→ 何をしているんだろうと自分に問いかけ始める。効果は感じない。
ということで、当時の自分では効果的だと感じるトレーニングはありませんでした。視力が向上してきた今思い帰せば、当時の自分のレベルに合っていなかったから効果が出なかったのであって、目の状態によっては効果的なものがあったかもしれません。
いずれにしろ当時の自分には意味がなかったものの、レーシックが無理と分かった自分にとって、視力回復トレーニングが唯一残された道のように感じて、視力回復についてもう少し調べてみることにしました。